Maintenance

安全のために欠かせない保守点検&掃除

薪ストーブを安全に使っていただくために保守点検と掃除は欠かせません。
日常的に行う手入れからシーズンオフにじっくり行う煙突掃除まで、メンテナンスに関する全般を紹介します。

薪ストーブのメンテナンス

薪ストーブの性能維持と安全性の確保、そして美しく仕様するために欠かせないのがメンテナンス。
ここでは日常的なメンテナンスを動画で紹介します。

ドアガラスの掃除

美しい炎を堪能するためにドアのガラスにこびり付いたタールやススの汚れを落とし、耐­熱ガラスの透明感を保ちます。頑固な汚れにはガラスクリーナーの使用がおすすめです。

ストーブ表面の補修

表面が汚れたりサビが浮いた時にポリッシュや耐熱塗料を使って回復させます。耐熱ストーブポリッシュはクラシックブラック専用補修磨きペーストです。落ちついた光沢に仕上がり、黒いストーブを引き立てるワックス的な役割をします。

ホウロウの補修

ホウロウが欠けた部分に補修用パテを施したあと、その上に本体と同色の補修液を塗ります。欠けたままにしておくとサビが出て劣化の原因になります。傷がついたらすぐに補修しましょう。

ファイバーロープの交換

ストーブのフロントドアやトップドア、ダンパーや灰受け皿の扉部は、グラスファイバーロープで気密を高めています。耐用年数が過ぎたら交換が必要です。

煙突掃除

煙突掃除の必要性

ストーブの燃焼により、煙に含まれるススやクレオソートなどの物質が煙突内部に蓄積すると、煙突がつまって室内に煙が漏れるおそれがあります。 また、燃えやすいクレオソートにより、煙突火災が発生するおそれもあります。煙突内部の堆積物量は使用頻度や使用状況によって異なりますが、シーズンを終えてから、次のシーズンまでの間に必ず、もしくは煙突内部に3ミリ以上のススが堆積した都度、煙突内部の点検と掃除を行ってください。

クレオソートとは

クレオソートは薪(特に湿った)がゆっくり燃焼した時に生じます。クレオソートは煙の濃度が高い、または排気の速度が遅く、煙が130℃以下に冷やされると、煙突内に蓄積する有機タールです。
蓄積されたクレオソートは揮発性で、一定の温度以上に加熱されると煙突火災を発生させる恐れがあります。
煙突のドラフトを左右する全ての要素は、クレオソートの蓄積にも影響します。正しい煙突レイアウトと燃焼操作で適切なドラフトを促し、クレオソートの発生を最小限に抑えることが大切です。

煙突掃除のタイミング

通常は、ストーブを使わない春から秋までのオフシーズンに行います。オフシーズンに行えば、何か問題を発見した時でも余裕を持って対処することができます。
「春に煙突掃除をきちんとしておいたのに、ストーブが全然燃えない」という話がシーズンのはじめにあります。夏の間に鳥や蜂などが煙突内に巣を作ってしまったというケースが考えられます。ストーブの調子が悪いと思ったら、シーズン中でもこまめに点検を行ってください。

煙突掃除に必要な道具

煙突を掃除する道具としてブラシやロッドは必須道具ですが、安全面への配慮もお忘れなく。屋根に登って作業を行なうのであれば、安全な足場を確保し、ヘルメットをかぶり、滑りにくい靴を履いて行なってください。滑落の危険がある高所での作業には命綱が必要です。室内から煙突掃除する場合は、古毛布や新聞紙を用意してください。ゴーグル、革手袋、防塵マスクなどもあれば完璧といえるでしょう。
ファイヤーサイドでは安全に手早く、汚れを最小限に抑える煙突掃除道具を開発しています。

屋根から掃除

煙突掃除に必要なロッド、ブラシ、小物などがひとまとまりになる収納ケース「ロッドキャリーとブラシケースセット」。両手をふさぐことなく安全に屋根に登れます。
ファイヤーサイドの煙突掃除道具>

室内から掃除

雨の日もOK! 屋根に登らず安全に! 室内の煙突に装着し、ブラシでかき出したススをしっかり受け止める「室内用煙突掃除袋」。マジックテープで煙突口にしっかり固定できます。

灰の処理

炉床の灰は少し残す

シーズン中は必要に応じて灰を取り除きます。炉床の灰は几帳面に掃除する必要はありません。むしろ炉床の灰を常に1~2センチの厚さで残してください。そうすることで夜通し熾き火が生きつづけ、再点火の手間を省くことができます。また、灰はグレート板(炉床)への熱負荷を軽減するので、その寿命を延ばすことにもなります。

48時間

灰掃除は火が完全に消えてから行います。灰受け皿から直接、もしくは炉内の灰をシャベルで灰取りバケツに移します。薪ストーブの灰には、埋み火となって燃え残った炭の粉がまだ生きています。灰は蓋付きの灰取りバケツに入れ、不燃性の床に48時間以上置いてから、しかるべき場所に処理してください。段ボールや紙袋、ビニール袋に入れることは絶対に避けてください。
ファイヤーサイドの灰取りバケツ >

灰の有効利用

木灰の主成分は、木材そのものを形成していたミネラルと燃え残った炭素(炭の粉)です。木灰には、リンとカリウムと酸化カリウムが豊富に含まれています。木灰は、花咲爺さんの昔から園芸家の魔法の肥料として貴ばれてきたものです。酸性土壌を中和し植物を健康に育てるリン酸カリ肥料として、庭や菜園で活用してください。
田渕義雄エッセイ 「薪ストーブとトマト」>

季節のメンテナンス

一般的にメンテナンスはシーズン前後に行いますが、シーズン中も必要に応じて煙突掃除や部品の交換が必要になります。
メンテナンスは機種によりその方法が異なります。
ここでは大まかにどのストーブにも共通する四季を通したメンテナンスの内容をご紹介します。

秋 シーズン前の運行前点検!

空気調整まわりの確認

本体の気密はドア回りに貼り付けられている耐熱性のあるガラス繊維のロープにより保たれています。このファイバーロープは時間とともに劣化や剥離してきますので、耐熱性セメントで再度つけ直すか新しいものと交換します。その他、空気取り入れ口のホコリを取り除き、空気調整がきちんと作動するかどうか確認します。

ファイバーロープの交換 >

鳥の巣は大丈夫?

煙突内部の掃除はシーズン終わりに行いますが、シーズンオフの煙突は鳥たちにとって格好の住み家となります。鳥たちには少々気の毒ですが巣を取り除きます(防鳥アミを設置するのも有効です)。その他、煙突の腐食や取り付け部分の点検を行います。

冬 シーズン中も都度調子を確認

燃焼の状態に注意を

常に燃焼の様子を確認しながら使用します。例えば空気の調節を行っても炎に変化がない場合は、空気の調節弁や各ドアの気密を確認しましょう。炎の変化以外にも急にドアガラスが曇ってしまう場合も注意が必要です。堆積した灰は必要に応じて処理してください。シャベルで灰取りバケツに移した後、屋外の不燃性の床に48時間以上置いてから、しかるべき場所に処理します。きれいな炎を楽しみたいのであれば、ご使用前に面倒でもガラスを掃除します。ある程度の温度でススが焼け落ちてしまうこともありますが、そのままにしておくとなかなか落ちてくれません。その場合は研磨剤を含んだクリーナーが必要です。

ドアガラスの掃除 >

大雪が降ったら点検を

シーズン中も定期的に煙突の破損や取り付け部分の点検を行います。煙突内部も点検し、ススが3ミリ以上付着している場合、煙突掃除を行ったほうが良いでしょう。また、大雪後は必ず煙突の点検を行います。

春 一生懸命働いてくれたストーブに感謝の気持ちで

灰を炉内に残さない

灰を炉内に残したままにしておくと、湿気をとどめ錆びやすくなってしまうので、シーズンの終わりには全て取り除きます。炉内がきれいになったら、各部品の破損や劣化を点検しましょう。

煙突掃除

シーズン終了後は必ず煙突掃除を行います。その際、煙突の破損のチェックも行います。不具合を発見したら直ちに販売店に確認してもらいます。

夏 湿気は鋳物の大敵

サビ、カケの補修

湿気は鋳物の大敵です。長い梅雨の間、湿気でサビが生じる場合があります。放置しておけば錆はどんどん広がってしまいます。発見したらワイヤーブラシでサビを落とし、純正耐熱塗料で仕上げましょう。ホウロウの場合はカケが生じた都度、補修液を塗らないとその部分から湿気が進入しカケが拡大してしまいますので注意が必要です。

ストーブ表面の補修 > ホウロウの補修 >

台風が通過したら点検を

台風の風雨による破損や、雨水の侵入には注意が必要です。台風が通過したら必ず煙突を点検します。(上陸中は危険ですからくれぐれも屋根に登らないように!)

ページの先頭へ