炎とたわむれる9薪の燃焼がピークを迎えたあと、残った熾き火は宝石のように輝く。熾を分けて火床をならし、新たな薪を置くと再び命が燃え上がる。自然のサイクルに身を置く時、人はただ無心になり健やかでいられる。雪の日には雪遊びのあとは、ストーブの前が特等席。濡れた服やブーツもあっという間に乾いていく。部屋の中はあたたかくて、ちょっぴり眠くなる午後。育ててこそ愛きれいな炎が見たいから、ガラス磨きのお手伝い。薪ストーブは大切に手入れすれば、しっかり応えてくれる。道具は育ててこそ、愛着が深まる。040503
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