ファイヤーサイド グランマーコッパーケトル(大) GRANDMA'S Copper® Kettle
たっぷりのお湯を素早く沸かす
風合い豊かな銅製のケトル
使い込むほどに風合いが増す人気のケトル。
銅は熱伝導がよく、底広のデザインによってお湯が早く沸くため、冬の暮らしに大活躍します。ストーブトップでたっぷり沸かして料理に使ったり、キッチンでの洗い物にも。また、アウトドアでも重宝します。
背面のハンドルに手を添えて傾ければ、大きなケトルでも簡単に注ぐことができます。ハンドルは垂直に停止します。
古き佳き19世紀のデザインを復刻
ファイヤーサイド代表 ポール・キャスナーがまだ幼かった頃、おばあさんは毎日のように銅製のケトルでお湯を沸かしていました。
おばあさんは1888年生まれ。ニックネームは「ネル」でした。
彼女が住んでいたのは、カナダとの国境にほど近いニューイングランドのメイン州にあるカンデムという美しい町でした。
その辺りではとても人気のケトルで、オリジナルは高さが33センチもありました。
「ネルおばあさんは96歳の時にこのケトルを私にくれました。その歴史と愛情の詰まったデザインを、日本の物づくりクオリティーで復活させたのがこのグランマーコッパーケトルです」。
時代、国を問わない普遍的なデザインであること。これもグランマーコッパーケトルの魅力のひとつです。
関連コラム:
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(ポールキャスナー・コラム/薪ストーブのある暮らしより)
MADE IN JAPAN 使いやすさと耐久性を追求
フタに「落ち止め加工」を施し、ケトルを傾けても外れにくい仕様となっています。
注ぎ口に設けた角度が水切りの役割をし、お湯がたれにくい仕様です。水切れが良く快適に使用できます。
本体口元の接続部分はオリジナルにならったリベット加工。さらにロウ付けを施してあります。
ハンドルを垂直に立てた際の保持と、握りが本体に当たり熱くならないためのストッパーを2箇所に設けました。
取手と本体をつなぐパーツは強度の高い真鍮でできています。また製品に対する自信の証としてファイヤーサイドのロゴを刻印しました。
補助ハンドルの内側を中空チューブ仕様にすることでふくらみをつけ、 握りやすいデザインにしています。
品質の証として、底面にMADE IN JAPANの文字と、商品名の由来となったネルおばあさんの肖像を刻印しています。
オリジナルボックスに入れてお届けします。
一枚の銅板が命ある道具になるまで
越後平野に広がる金属加工の街、新潟県長岡市、燕市。
「腕がいいもの。よその腕と違う」。20代から80代まで選りすぐりの金属加工職人の知恵と工夫が駆使された純銅製品としてグランマーコッパーケトルは日本で甦りました。
一枚の銅板が命ある道具になるには80もの工程を踏み、たずさわる職人は20人を超えます。得意を生かし、バトンを渡し、職人の点が線となってケトルは形になります。
なかでも本体、フタ、底の形成は今や希少な技法となった「へら絞り」で行われています。銅板を回転させながらヘラと呼ばれる道具を押し当て、面から円筒へ。
深ければ深いほど技術のいる作業であり、特に長い胴体部は、洗面器状の型に形成する中間工程を経るため、一台作るのに時間を要します。
銅の純度は99.9…%。金属と対話しながら伸ばすことで板にストレスを与えることなく「金が締まって強く」なり、地(肌)もスベスベに。
ケトルの胴体をよく見てください。筋状に入る繊細な模様が手絞りの証です。世に出ている国産グランマーケトル(大)は、すべてこの道一筋65年、熟練の腕一本が絞っています。
ケトルの内側には錫メッキが施されています。錫メッキの中でも高い技術を要する厚さ3〜5ミクロン。工場では日本の宇宙開発の最先端をいく、とある機体のエンジン部のメッキも担っています。
最終工程で研磨職人によって磨かれたケトルは、あまりの輝きに使うのを躊躇してしまうほどですが、火を入れ、湯を沸かし、湯気を出して初めて本当の顔が見えてきます。
「毎日毎日使ってください。ただし手入れをお願いします」と職人は言います。使い方で表情が変わり、赤銅色、飴色、艶やかな黒 、自分色に育てる楽しみが暮らしの中に加わります。思う色にならなかったら磨いて元の姿に戻せばいい。世界に2つとないケトルは人生を共に歩む一生の道具としてあります。
育てて楽しむ経年変化
銅の特徴として、使い込むほどに風合いが増すエイジングの過程が楽しめます。あなたはどの色がお好みですか?
左は未使用のピカピカ新人。中央はストーブトップでワンシーズン使った中堅(まだまだ若いですが、 飴色に変化してきています)。右は焚火でいぶされ、深い味わいになったベテランです。
ストーブトップの熱を有効活用
薪ストーブが燃えている時、天板に何も置いていないと寂しく感じませんか? ストーブトップの熱が250~350℃もあるのにもったいない!
そんな時、まずお湯を沸かせば何かと役に立ちます。
天板にやかんを置けばいつでも紅茶やコーヒーを美味しく淹れることができます。大きいケトルでたっぷりのお湯を沸かし、それを鍋に移せばすぐに料理に使えます。
たくさんお湯があると食器洗いも助かります。流しに桶を置いて汚れたお皿をつけるとガスや電気の節約になります。蛇口からお湯を流しっぱなしにすることもなくなるので、節水にもつながります。
» お湯の恵み:ケトルレクション
キャンプシーンでも注目のケトル
熱伝導のよい銅製のケトルなら、屋外や焚き火台の上などの過酷な状況でも素早くお湯が沸きます。
お湯があれば、料理に利用したりコーヒーを入れる他にも、食器洗いに使用したりとキャンプで過ごす時間が快適になります。
簡単にお湯が手に入りづらい環境だからこそ、たっぷりと沸いたお湯はキャンプでの過ごし方にゆとりを生んでくれます。
使い込むほどに風合いを増すケトルは、キャンプサイトの雰囲気を高めてくれます。
グランマーコッパーシリーズ
グランマーコッパーケトルに、ポットとシェラカップが加わり、コッパーシリーズが誕生しました。
ケトルと同じく、新潟県 長岡市・燕市の職人が製造。今や希少な技法となった「へら絞り」により一点ずつ手作りされる銅製品です。底面には共通の刻印が打たれています。
6商品から成るグランマーコッパーシリーズ 。
グランマーコッパーケトル(大)の他に、グランマーコッパーケトル(小)、コッパーシェラカップ300、400、500、コッパーオークポットがあります。
銅には優れた殺菌作用があります。銅イオンの微量金属作用には細菌類を死滅させる性質があり、病原性大腸菌O-157などに対する高い殺菌効果が実証されています。日々の暮らしに銅を取り入れることで衛生的に過ごせます。
USE & CARE
・空焚きにご注意ください。本体の変形やメッキの損傷の原因になります。
・ご使用後しばらくの間、赤みのある鮮やかな色に変化し、その後、徐々に落ち着いた色合いになっていきます。日々のお手入れとして水滴や指紋を乾いた布でこまめに拭き取っていただくと、ムラがなく趣のある風合いに育ちます。
<緑青(ろくしょう)について>
銅製品は、空気中の水や酸素、二酸化炭素と反応して皮膜が生じ、使用しているうちに緑色の緑青(ろくしょう)と呼ばれる物質が発生しますが、体に及ぼす影響はありません。気になる場合には、市販の銅製品専用磨き剤等で落としてください。
リペアパック(預かり修理)
一生を共にする道具として末長くご使用いただけるよう、製造元の職人による修理を行っています。修理はお買い求めの販売店へご依頼ください。
<リペアパック内容:内側スズメッキ再塗装+表面研磨>
空焚きやすり傷などで内側メッキが破損した場合にご利用ください。再塗装時は表面に影響するため、研磨がセットとなります。表面は銅本来の輝きに戻り、経年変化の味わいがリセットされますのでご了承ください。
<そのほかの症状>
ハンドル交換やハンダ付けが必要な場合などは、商品確認後に別途お見積もりさせていただきます。
<インド製のケトルについて>
2014年以前に製造されたインド製のグランマーコッパーケトルに関しては、リペアパック対象外となります。別途お見積りとなりますのでご相談ください。見分け方:インド製のケトルには、ハンドルの取り付けパーツにロゴの刻印がありません。
<修理のご依頼方法>
修理はお買い求めの販売店へご依頼ください(送料はお客様負担となります)。
¥27,200(税別)
品番 28349
- SPEC
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- サイズ:W210×D253×H280mm(本体+蓋)、ハンドルを立てた状態:H350mm、底径210mm
- 満水容量:5.2L
- 適正容量:3.4L(注ぎ口の下端まで)
- 重量:1500g
- 材質:本体/銅(内側スズメッキ)、真鍮
- ハンドル/ステンレス、木(ブナ)
- 薪ストーブ、ガス、たき火で使用できます。(IHクッキングヒーターではご使用になれません)
- 日本製