使い方・お手入れ

煙突掃除

煙突掃除の必要性

ストーブの燃焼により、煙に含まれるススやクレオソートなどの物質が煙突内部に蓄積すると、煙突がつまって室内に煙が漏れるおそれがあります。 また、燃えやすいクレオソートにより、煙突火災が発生するおそれもあります。煙突内部の堆積物量は使用頻度や使用状況によって異なりますが、シーズンを終えてから、次のシーズンまでの間に必ず、もしくは煙突内部に3ミリ以上のススが堆積した都度、煙突内部の点検と掃除を行ってください。

クレオソートとは

クレオソートは薪(特に湿った)がゆっくり燃焼した時に生じます。
クレオソートは煙の濃度が高い、または排気の速度が遅く、煙が130℃以下に冷やされると、煙突内に蓄積する有機タールです。
蓄積されたクレオソートは揮発性で、一定の温度以上に加熱されると煙突火災を発生させる恐れがあります。
煙突のドラフト(上昇気流)を左右する全ての要素は、クレオソートの蓄積にも影響します。
正しい煙突レイアウトと燃焼操作で適切なドラフトを促し、クレオソートの発生を最小限に抑えることが大切です。

煙突掃除のタイミング

通常は、ストーブを使わない春から秋までのオフシーズンに行います。
オフシーズンに行えば、何か問題を発見した時でも余裕を持って対処することができます。
「春に煙突掃除をきちんとしておいたのに、ストーブが燃えにくい」という話がシーズンの始めにあります。
夏の間に鳥や蜂などが煙突内に巣を作ってしまったというケースが考えられます。
ストーブの調子が悪いと思ったら、シーズン中でもこまめに点検を行ってください。

煙突掃除に必要な道具

煙突を掃除する道具としてブラシやロッドは必須道具ですが、安全面への配慮も怠らないようにしましょう。
屋根に登って作業を行なうのであれば、安全な足場を確保し、ヘルメットをかぶり、滑りにくい靴を履いて行なってください。
滑落の危険がある高所での作業には命綱が必要です。
室内から煙突掃除する場合は、汚れ防止として古毛布や新聞紙、またゴーグル、革手袋、防塵マスクなども用意してください。
ファイヤーサイドでは安全に手早く、汚れを最小限に抑える煙突掃除道具を開発しています。

屋根から掃除

煙突掃除に必要なロッド、ブラシ、小物などがひとまとまりになる収納ケース「ロッドキャリーとブラシケースセット」を背負って屋根へ。両手をふさぐことなく安全に登ることができます。

室内から掃除

室内の煙突に装着し、ブラシでかき出したススをしっかり受け止める「室内用煙突掃除袋」があれば、屋根に登ることなく安全に煙突掃除ができます。